2007年01月29日

犬猫のがん治療

karenjan2807.jpg
マロンママさんに縫って頂いた抱っこ紐に入ったカレン


日本獣医がん研究会主催のセミナーに参りました。
講師は、辻堂犬猫病院院長の堀英也先生
(後でご紹介しますが、堀先生は認定医I種)


まずは、リンパ腫StageVのラブラドールレトリバー君(7歳)の症例。
「データがすべてじゃない」ということを教えてくれる症例です。

通常、「リンパ腫」と診断された場合
「無治療:生存期間90日
 抗がん治療:1年生存率30%」
と言われているとのこと。

ネットなどの情報でも6〜12ヶ月の余命と出てくることが多いそうですが、

このレトリバー君の場合、可能性にかけた治療をして
現在36ヶ月を迎えて元気に暮らしているとのこと。
薬だけで36ヶ月目で、今、抗がん剤を休止しているそうです。
そういった例もあるとのこと。

また、がんにも色々ありますが、
「リンパ腫」は抗がん剤によく反応するとのこと。

そういった事例も踏まえて、飼い主として
その子に合った、目的に合った治療
をしてあげることができれば...と思います。


「目的に合った」とは?
堀先生が「治療の本質」を下記のように分かりやすくご説明くださいました。

@根治治療(I期治療)
★完全なる腫瘍の根絶が目的
QOLの若干の低下も許容

A緩和治療(II期治療)
★QOLの維持、向上が目的
腫瘍増殖をできるだけコントロール

B対症治療(III期治療)
★QOLの向上のみが目的
腫瘍に対抗する手段なし


このように、治療の本質を知ることによって、飼い主として主治医と治療を決める際の指針になるのでは?と思います。

紹介状を書いて頂いて、腫瘍科のある病院や大学病院の予約をとるケースも多いと思います。ただ、予約を待っている間にも症状は悪化するので、あまりに長く待つようであれば、大学病院の予約を待つ間に早めに「認定医」の門を叩くという道もあります。

日本獣医がん研究会獣医腫瘍科認定医I種の先生のリストはこちらです。
http://www.jvcs.jp/menu/menu.htm

堀先生がお話くださった「あなたの動物をあなたがまもる
* 治療の目的をはっきりする
* 動物の健康管理をする
* 動物の食事療法をする
* 病院スタッフに何でも話す
* 常にいい治療をさがす
* 毎日を大事にする
* いつも元気でいる


どうか、がんと闘っている子たちがより良く暮らせますように...。
闘病している子の家族が少しでも心穏やかに暮らせますように...。
毎日を大事に笑顔で暮らせますように...。

笑う〜〜〜Natural Killer細胞が活発になりますように〜
sallyjan073.jpg
ニックネーム Margaret at 10:10| Comment(4) | TrackBack(1) | 獣医療関係〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今朝、お隣の奥様とリンパ腫と闘っているコーギーちゃんのことを話していました。大学病院に通ってから半年が経ちます。抗がん剤治療による効果があまり見られないので、腹水が溜まらなくするステロイドのお薬のみの治療になったのですが、テレビなどでも話題になった「ハナビラダケ」を使うようになって、数値が1/3まで減少したのだそうです。(といってもまだ正常値よりかなり高いのですが)もちろん、それが原因で効果が上がったのかは分かりませんが、毎日の手作り食(ガンには米、パン、うどんなどはよくないそうです)の頑張りと、ストレスのかからない生活管理の相乗効果で、3ヶ月と言われた命が、短距離ならお散歩も出かけるほどになっています。
この子の場合は、たまたま大学病院に太いパイプのある先生が紹介してくれたので、待たずに治療を受けられましたが、刻々と進行する可能性のあるガンなので、認定医の存在を知っておくことは必要ですね。
幸い、辻堂は近いので何かあったら門を叩いてみようと思います。何もないのが一番ですが!
(上のお写真、武者行列のお祭りのお人形ですか?カレンちゃんお人形を見ていますね♪)
Posted by ラビペン at 2007年01月29日 11:42
ラビペン様
こんにちは。
今日は仕事が休みなので、朝から、野菜料理の準備をいっぱーい致しました。ちびら〜sも「カボチャ!」「カボチャ!」と嬉しそう。

コーギーちゃん、お散歩を楽しめて嬉しいですね。体に合うものが見つかり、生活の質が維持できて、本当によかったですね。
下手に書いて誤解を生むといけないのでブログには書きませんでしたが、2時間の間に色んな治療法、治療薬、治療と合わせて使うサプリのことなどお話して下さいました。

カレンと一緒に見ているのは、「時代祭り」のお人形なんですよ〜〜♪ 見事に作られていました。
Posted by うーちゃんママ at 2007年01月29日 14:55
我が愛犬が、がん宣告を受けた時、自分でも驚くほど動揺します。
身体がふるえ、声にして泣くほどに。
それほど、がん=余命 のイメージを抱きます。

でも、今、目の前にいる子は生きている、この命をまっとうするだけの事なのだ。
と、自分に言い聞かせ、残りの命では無く、今を毎日を悔いなく一緒に生きようと、しんそこ気持を切り替えると泣いている暇がなくなります。
知り合いのリンパ性悪性腫瘍の子も、Jazzがうちに来た時に既に発病していて余命半年?といわれていましたが、外科手術、免疫療法、放射線治療受けながら穏やかに暮らしています。
その方も、諦めず常に最新の医療を求められて来ていました。

●治療の目的をはっきりする。 
 これはがんだけでなく、一番大事な点だと思います。
局面局面で目的を明確にし、ぐらつかないこと。
一番難しいとも言えますがこれをしないと、笑顔で進めない。
Jazzのたった8日間の闘病でしたが、ここにある治療のT〜V期をはっきりと選択する時間はありましたし、納得して最期を向かえることが出来ました。それは、信頼おける医師との関係があったからとも思えます。
失ったあと現実として受け入れられない時期はボヤ〜っと時に身を任せるしかないですが・・

●いつも元気でいること これは、大事ですね〜
あーんど、いつも笑顔で犬(笑)も 重要だにゃ さっちゃん!

ためになる情報発信いつも有難うございま〜す。
Posted by 西園寺ミドリ at 2007年01月29日 19:12
ミドリ様
おはようございます。
「目的をはっきりする」は本当に大切だと私も思います...。
「既に浸潤のある子に対して、(副作用で)生活の質を下げてまで、根治治療はしないでおこう」とか、「今なら治せる。だから一時的なQOLの低下は承知の上で根治治療をしよう」という風に、治療を決めて、治療と自分を信じて進めますものね。そこには、ミドリさんがおっしゃるように、医療チームとの信頼関係がとても重要ですね。揺らぎのない気持ち、少しでも明るく過ごせる気持ちを、きっとこの子たちは読み取っているような気がします...。
ミドリさんの「いっぽは、これから元気になるからね」という強い気持ちがいっぽくんに大きな力を与えていると思います。ミドリさんの明るい笑顔がきょうも輝きますね!
Posted by うーちゃんママ at 2007年01月30日 09:04
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がん治療の最前線の話
Excerpt: がん治療といえば、一般に手術、放射線治療、化学療法の三大療法が知られているが、近年、これら以外にも様々な治療法が行われるようになっている。
Weblog: ビューティフルライフ(快適生活)
Tracked: 2007-01-29 14:04